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 「正骨範」の著者二宮彦可の養嗣子、二宮督(安藤氏)が、「正骨範」に収載されている正骨手技のうち、探珠二図、熊顧、靡風、燕旋、螺旋、車転、円旋、騎竜、奔玉、鴿尾、游魚、鶴跨、又護の各一図、計十六図を、右香斎という画家に描かせた一軸である。

 「正骨範」所収の図版では人物がすべて中国人の服装で描かれているが、この正骨原では、当時(文政年間)の服装で、あたかも北斎漫画にでてくるような図柄で躍動的な描写がなされている。文政・天保年間の筆と推定される。

 当時の骨関節治療の徒手整復術及び矯正法の基本型が巧みにアレンジされている。

 これは二宮督から肥前大村藩藩医待山道生に与えられたもので、「吉原翁創意」と頭書されているように吉原杏蔭斎元棟の手法の系統を引くことを示す。待山道生から子の文哉(1842-1915)に伝えられ、孫の待山文夫氏より寄贈された。


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