近世長崎関係資料(武藤文庫)

[前の画像へ]  [目次に戻る]

天保十五年阿蘭陀国使節兵船来入長崎津の肥前鍋島侯筑前黒田侯陣営図

   天保15年(1844)年7月2日、オランダの軍艦パレンバン号が国王ウイレム2世の開国を勧告する国書を持って長崎に来航した。入港したのがいつもの商船ではなく大きな軍艦であったため、警備にあたった佐賀藩と福岡藩は厳重な警戒体制を敷いた。このとき佐賀藩主鍋島直正は、パレンバン号に乗り込んで艦砲の操作や銃陣の訓練を視察し、西洋軍事力の導入の必要性を痛感したという。

天保十五年阿蘭陀国使節兵船来入長崎津の肥前鍋島侯筑前黒田侯陣営図