医学分館所蔵漢訳洋書概要
1850年代に入ると 、上海は東アジアの貿易や交通ネットワークの中心となる。ロンドン教会の宣教師たちは、西洋情報を伝達するために、「墨海書館」の印刷所と「仁済医館」の診療所を設置した。「仁済医館」の管理を任せられたホプソン(合信)は、道光十年(1839年)中国に渡来し、医業をすること二十年。中国人陳修堂、管茂材の手助けを得て、『全体新論』(1855年,墨海書館再版),『西医略論』(1857年,仁済医館出版),『婦嬰新説』『内科新説』(1858年,仁済医館)を著した。
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経済学部分館所蔵漢訳洋書概要
清朝末において、中国で出版された漢訳洋書が日本に移入されて、訓点を付けて翻刻出版され、幕末から明治にかけて、文明開化のための啓蒙に、少なくない作用をした。長崎大学経済学部武藤文庫の漢訳や訓点を付けた洋書はそれである。
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中央図書館所蔵官立長崎師範学校の蔵書概要
1872年(明治5)に学制が発布され、近代的教育制度がスタートした。文部省は国民皆学をうたい、小学校教育を普及させることを企図した。小学校教員養成のための官立師範学校が、東京をかわきりに大阪・宮城・愛知・広島・長崎・新潟に設置された。1874年(明治7)に設立された官立長崎師範学校は、翌年時点ですでに1万冊余りを所蔵し、全国の官立師範学校のなかでもっとも多い蔵書数をほこった。
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