全文閲覧可能資料(武藤文庫)

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「肥前国嶋原切支丹一乱之始終」

   弘化元年(1844)写
   寛永14年(1637)に発生した島原の乱を肥後熊本藩の立場から記した記録。10月の一揆の勃発から、翌年2月の鎮圧、その後の恩賞まで、藩主細川忠利の弟、細川立允(立孝、忠興5男)を中心に記す。細川家の家老と幕府役人との往復の書状など、当時の史料を多く収録し、最後に原城内の指揮者の一人で、唯一の内通者として生き残った山田右衛門作の「口ノ津村山田右衛門作言上」を付す。作成年代は不明であるが、末尾に「弘化元年(1844)辰仲春」と記している。

「肥前国嶋原切支丹一乱之始終」