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中央図書館所蔵官立長崎師範学校の蔵書概要

『律例精義』第一巻 モンテスキウ著 鈴木唯一訳 東京 瑞穂屋卯三郎 明8.7

1748年に刊行されたモンテスキウ(Montesquieu, Charles de Secondat, baron de1689-1755)のDe l'Esprit des Loix(『法の精神』)を、鈴木唯一がフランス語から翻訳し1875年(明治8)7月に刊行されたもの。翌年に何礼之がイギリスのトマス・ニュージェントによる1750年版の英訳書2巻から翻訳した『萬法精理』を刊行するのに先んじた。鈴木唯一は公議所刑法官判事試補として、進歩的な議案を提出した人として知られる。内容は、「法の総論」、「直に政治の性質に淵源する法」、「三政治の大綱」の三篇からなっている。本書は、明治初期の近代法思想に多大な影響を与えた。(参考文献:馬場慎・藤原直彦「モンテスキュー律例精義」『日本大学生産工学部報告』19-1、1986年)

1冊01-40