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中央図書館所蔵官立長崎師範学校の蔵書概要

『解剖學動脈編』上・下 ウヰルソン著 ゴブレクト補 佐々木師興訳 文部省 明治初期

原書は、イギリスのウヰルソン(Wilson, Sir Erasmus:1809-1884)によって書かれたもの。明治初期にはそれまでの蘭書の輸入が激減し、イギリスやアメリカから解剖書が入ってきて翻訳書が逐次出版されるようになる。しかし、1870年(明治3)にドイツ医学を模範とすることが決定すると、英語圏の医学からドイツ医学へと移行した。明治15年以降になるとドイツ医学書が移入され、それらを参考にした日本人による解剖書が登場する。本書は、明治初期に流入した英語原本の翻訳書のひとつ。(参考文献:島田和幸「解剖学書誌から見た日本における近代解剖学の始め」『解剖学雑誌』82-1、2007年、pp.9-10)

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