Qvaestiones medico- legales


ザッキアPaolo Zacchia(1584-1659)による「法医学的諸問題」と題する有名な著書(1621年)である。ヨーロッパにおける法医学の著書として最初のものは、フランスの外科医パレAmbroise Pare(1509-1590)の著書(1575)であるが、その後フィデリスFortunatus Fidelis(1551-1630)の著書(1601年)があり、本書はこれに次ぐ第3番目の著書である。Zacchiasは、ローマ教皇の侍医であった。

長崎大学附属図書館医学分館に所蔵しているのは1660年に出版されたqvinta ed.(第5版)で、長崎医科大学の法医学教室の初代教授である浅田一博士の旧蔵資料である。