武藤長蔵博士

  

●武藤長蔵博士について●

 武藤博士は、明治14(1881)年に愛知県東海郡津島町(現津島市)で生まれました。名古屋商業学校から東京高等商業学校(現一橋大学)に入学し、明治38年に卒業したのち、上海にあった東亜同文書院を経て、明治40年に、2年前に設立されたばかりの長崎高等商業学校の教授に就任しました。経済学史、鉄道論、銀行論、植民政策、交通論などの講義を担当し、昭和11(1936)年に退官したのちも、昭和17年6月に61歳で亡くなるまで名誉教授として教壇に立ち、一貫して高等商業教育に力を尽くされました。この間、明治44年から3年間、商業学研究のため、アメリカ、イギリスおよびドイツへ留学し、大正13(1924)年にはオランダ国王より”オフィシェー・オランジュ・ナッソウ”4等勲章、大正15年にはスウェーデン国王より”シュヴァリエー・ワザ”勲章、昭和12年にはドイツ国政府より”ドイツ赤十字勲章”2級を授与されました。また、昭和14年には『日英交通史之研究』に対し、慶応義塾大学より経済学博士の学位を受けています。

武藤長蔵博士 著作目録 

●関連文献●

「学内探訪 武藤文庫」 柴多一雄(経済学部名誉教授) 長崎大学広報誌CHOHO Vol.3 (2003年4月)掲載

・宮崎震作. 武藤長藏敎授を想う 経営と経済, 33(1), pp.133-149; 1953(NAOSITE)

武藤敎授著作論文目録 商業と経済, 18(1), pp.1-17; 1937(NAOSITE)

武藤敎授略年譜 商業と経済, 18(1), pp.1-9; 1937(NAOSITE)

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